岡山理科大学専門学校 2007年度 動物紹介
淡水・汽水生物 次へ 戻る
ここでは、アクアリウム学科で実際に飼育されている淡水・汽水生物を紹介します。この中にはアクアリウム学科の学生達が飼育実習のために自分達で買い付けしたり、採集したり、繁殖させたりした淡水・汽水生物が一部含まれています。
※掲載写真はすべて本校で飼育する淡水・汽水生物を撮影したものです。
 
熱帯魚(カラシンの仲間)
カーディナル・テトラ
ネオン・テトラ
グローライト・テトラ
学名:Paracheirodon axelrodi
英名:Cardinal tetra
分布:ネグロ川(南米)
特徴:鮮やかなブルーとレッドの縦縞が非常に美しいテトラ。ネオン・テトラとよく似ているが、体の下側部全体が赤みを帯びている特徴がある。性質は大人しく多種との混泳飼育が可能である。
学名:Paracheirodon innesi
英名:Neon tetra
分布:アマゾン河上流域(南米)
特徴:丈夫、安価、きれいと三拍子揃った熱帯で、性質も非常に大人しい。弱酸性から中性まで水質にもよく順応するので、初心者にもお薦めである。
学名:Hemigrammus erythrozonus
英名:Glowlight tetra
分布:ギアナ
特徴:丈夫で飼育しやすい種類で、水温や水質に対する順応性も高い。性質は大人しく、動作もゆっくりしている。初心者にはお薦めである。
ラミノーズ・テトラ
ブラックファントム・テトラ
ブラックネオン・テトラ
学名:Hemigrammus bleheri
英名:Firehead tetra
分布:アマゾン河上流(南米)
特徴:頭部の鮮やかなレッドと白と黒の尾びれの模様が特徴的なテトラ。健康状態が良好であるほど、頭部の赤みは鮮やかになる。性質は大人しく、多種との混泳飼育が可能である。
学名:Hyphessobrycon megalopterus
英名:Black phantom tetra
分布:ブラジル
特徴:水草をレイアウトした水槽に似合うとてもポピュラーなテトラ。魅力的な体色と体形をしている。性質は大人しく、丈夫で飼育は容易である。
学名:Hyphessobrycon herbertaxelrodi
英名:Black neon tetra
分布:ブラジル
特徴:ポピュラーなテトラの一種。全体としてシックな印象を受けるが、水槽をレイアウトした水槽などではよく目立つ。水温、水質への順応性も高く、餌も何でも食べるため、初心者にお薦めである。
プリステラ
ホーリー
学名:Pristella maxillaris
英名:X-ray tetra
分布:ブラジル南部
特徴:古くから親しまれているポピュラーなテトラ。背びれと尻びれの白と黒と黄の三色模様と尾びれの淡い赤が特徴的な種類である。性質は非常に大人しく、飼育も容易である。
学名:Hoplias malabaricus
英名:Trahira
分布:南米
特徴:“タイガーフィッシュ”とも呼ばれる。野性味たっぷりの顔つきで、口には鋭い歯がある肉食魚。見た目通りに丈夫で強靭な魚である。
 
熱帯魚(コイ、ドジョウの仲間)
ラスボラ・ヘテロモルファ
レッドテール・ブラックシャーク
ゴールデン・アルジーイーター
学名:Trigonostigma heteromorpha
英名:Harlequin rasbora
分布:マレー半島
特徴:体色は淡いピンクに帯びており、体後半部には濃紺色の三角状の模様が見られる。丈夫で大人しく多種との混泳飼育が可能である。
学名:Epalzeorhynchus bicolor
英名:Redtail sharkminnow
分布:タイ
特徴:体色の黒と尾びれの朱色のコントラストが美しいコイ科の魚。古くから親しまれており、人気も高いが、性質が荒く、同種間で激しく争う。
学名:Gyrinocheilus aymonieri var.
英名:Golden algae-eater
分布:改良品種
特徴:タイに分布するアルジーイーターの黄変種。水槽のコケ掃除役として人気がある。成長に伴い、気性が荒くなる。丈夫で飼育は容易である。
 
熱帯魚(メダカの仲間)
プラティ
ネオン・ソードテール
学名:Xiphophorus maculatus
英名:Southern platyfish
分布:メキシコ
特徴:シンガポールで盛んに養殖されるプラティの原種。原種のコレクターは世界中に知られ、しかも熱狂的である。
学名:Xiphophorus helleri var.
英名:
分布:改良品種
特徴:原種グリーン・ソードテールに近い体色を持ったポピュラーな改良品種のひとつ。非常に飼いやすく、よく繁殖もする。
 熱帯魚(シクリッドの仲間)
ゴールデン・エンゼル
マーブル・エンゼル
ラビドクロミス・カエルレウス
学名:Pterophyllum scalare var.
英名:Golden angelfish
分布:改良品種
特徴:元々は南米のアマゾン河の広域に分布する原生種の改良品種。原生種の突然変異を固定したもので、白色の体色に頭部から背中にかけて黄色を帯びている。最もポピュラーなエンゼルフィッシュの1つである。
学名:Pterophyllum scalare var.
英名:Marble angelfish
分布:改良品種
特徴:元々は南米のアマゾン河の広域に分布する原生種の改良品種。原生種の突然変異を固定したもので、マーブル模様の体色を帯びている。
学名:Labidochromis caeruleus
英名:Blue streak hap
分布:マラウィ湖
特徴:鮮やかな黄色の体色に背びれに入る黒色縦条が特徴的なムブナの人気種。興奮すると、写真のように体側に横縞模様が現れる。性質は臆病で岩陰などに隠れていることがある。
アストロノートゥス・オケラートゥス
フラミンゴ・シクリッド
学名:Astronotus ocellatus
英名:Oscar
分布:アマゾン河、パラグアイ川
特徴:通称はオスカー。アマゾン河の中・下流域に生息する古くから親しまれてきた南米シクリッドの代表種。体色はやや緑色がかった暗褐色で体側には不規則な明色斑が入る。メダカや小魚、クリルなどの動物性乾燥飼料ばかりでなく錦鯉用の人工飼料もよく食べ、成長が速い。
学名:Amphylophus citrinellum
英名:
分布:コスタ・リカ、ニカラグア
特徴:全身がやや橙色味を帯びた白桃色をしたポピュラーなシクリッド。東南アジアなどで養殖された幼魚がコンスタントに輸入される。性質は荒く、大型水槽での飼育が望ましい。
 
熱帯魚(ナマズの仲間)
タイガーシャベルノーズ・キャット
コリドラス・ステルスバイ
インペリアル・ゼブラプレコ
学名:Pseudoplatystoma fasciatum
英名:Barred sorubim
分布:アマゾン河
特徴:体にトラのようなストライプ模様を持つ。レッドテール・キャットと並び古くから人気のある種類である。丈夫で性質も荒くないので、大型魚同士の混泳に向いた種類でもある。
学名:Corydoras sterbai
英名:
分布:ブラジル、グァポレ川
特徴:常に高い人気を保ち続けているコリドラス。やや青みがかった黒地にオレンジ色のスポットが全身に入り、オレンジ色の胸ビレ、背ビレの絶妙なカラーバランスが美しい。
学名:Hypancistrus zebra
英名:
分布:シングー川(南米)
特徴:小型で黒と白のストライプ模様が美しい最も人気の高いプレコの一種。急流の岩の隙間に生息する。飼育は比較的容易である。植物性の餌を好んで食べる。
トランスルーセント・グラスキャット
学名:Kryptopterus bicirrhis
英名:Glass catfish
分布:タイ,マレーシア,インドネシア
特徴:体が透明なことから有名なナマズの仲間。ナマズの仲間ではあるが、本種は水槽で飼うと中間層を泳ぐ。丈夫で非常に大人しく、他種との混泳飼育が可能である。
 
古代魚の仲間
シルバー・アロワナ
アジア・アロワナ
トロピカル・ジャイアントガー
学名:Osteoglossum bicirrhosum
英名:Arowana
分布:ブラジル〜ガイアナ
特徴:単にアロワナというと本種を指すことが多い。大きく銀白色に輝く鱗からこの名がある。金属のような輝き、刀のような体、大きく突出した口など、古代魚のイメージそのもので人気が高い。穏やかな性質の個体が多く、混泳飼育を行うことが多いが、単独で飼育すると本来の色が現れ、非常に美しくなる。
学名:Scleropages formosus
英名:Asian bonytongue
分布:マレーシア、インドネシア
特徴:ワシントン条約により養殖個体に限り数を限定して輸出が認められている。容姿が龍のようであることから龍魚と表され、レッド系は紅龍、ゴールデン系は金龍と呼ばれ、体色によって大別される。
学名:Atractosteus tropicus
英名:Tropical gar
分布:メキシコ,グアテマラ
特徴:ニカラグア・トロピカルガーに比べて頭部に模様が入らず、重量感のある体型をしている。体側の模様は個体差が激しい。中にはゼブラ模様になる美しいものもいるが、日本には輸入されにくい。
スポッテッド・ガー
学名:Lepisosteus oculatus
英名:Spotted gar
分布:テキサス〜フロリダ西部
特徴:体側の斑紋は変異に富む。ガーの中では小型で混泳も可能である。フロリダ・スポッテッドガーとの区別は難しく、市場では特に区別されていない。
 
金魚の仲間
ワキン
ランチュウ
学名:
英名:
分布:改良品種
特徴:最も古くに中国からやってきた種類で、他種と区別するため「和金」と呼ばれる。単に「金魚」と言えば、この種を指す。ヒブナの変異から誕生したもので、その種類はバラエティーに富む。
学名:
英名:
分布:改良品種
特徴:ワキンの改良品種で「金魚の王様」として愛好者が多い。背びれがなく、尾びれが水平に付いているのが特徴的である。体形はワキンに比べてずんぐりしている。体色もバラエティーに富む。
 
キュウリウオの仲間
アユ
学名:Plecoglossus altivelis altivelis
英名:Ayu
分布:北海道南部,本州,四国,九州,朝鮮,台湾,中国北部など
特徴:川と海を回遊する。河口付近で8cmほどに成長したアユが春先に川登りをはじめ、水生昆虫や浮遊動物を食べながら中流域までたどり着く。秋まで河川の上・中流域で石についた藻類を主食として過ごす。秋になると、河口へ移動し、産卵期を迎える。
日本の淡水魚(コイの仲間)
ムギツク
ニゴイ
ヤリタナゴ
学名:Pungtungia herzi
英名:Striped shiner
分布:琵琶湖淀川水系以西の本州,四国北東部,鹿児島を除く九州
特徴:河川の中流域で石や岩が多く、流れが緩やかな所に生息する。口には1対のヒゲがあり、体側には口から尾びれまで1本の黒い縦縞がある。
学名:Hemibarbus barbus
英名:
分布:本州,四国,九州
特徴:河川の中・下流や湖の流れの緩やかな底層を好んで生息する。下顎は短く、口は腹面に向き、口角に1対の口ひげがある。背鰭第1軟条は固く肥厚し、棘状を呈する。
学名:Tanakia lanceolata
英名:Slender bitterling
分布:本州,四国,九州北西部
特徴:平野部の河川や湖の浅い所、池や沼などの浮き草が多い所に多く生息する。タナゴの中では大きく成長する方で、10cm以上の個体も見ることができる。
アブラボテ
ヌマムツ
学名:Tanakia limbata
英名:Oily bitterling
分布:濃尾平野以西の本州,瀬戸内海側の四国,九州,朝鮮の一部
特徴:水草がよく生い茂った水のきれいな小川などに生息し、底生動物や藻類を食べている。産卵期を迎えると、雄はなわばり意識が強くなるので、何種類かのタナゴと混泳飼育する場合は注意が必要である。
学名:Zacco sieboldii
英名:
分布:西日本瀬戸内海沿岸,九州北部
特徴:長年カワムツA型と称されてきたが、現在は“ヌマムツ”と正式名が与えられ、カワムツB型が“カワムツ”という名称を継承している。ヌマムツとカワムツは、胸ビレと腹ビレの前縁が薄紅色であるヌマムツに対し、カワムツは黄色であることから区別される。河川の下流域に連なる灌漑用水路などに生息し、流れの緩い場所を好む。
日本の淡水魚(ドジョウの仲間)
ドジョウ
学名:Misgurnus anguillicaudatus
英名:Oriental weatherfish
分布:日本全国
特徴:小川の泥底に生息し、泥の上を這い回って、イトミミズや底生藻類を食べる。乾燥や水中の酸素欠乏には強い。
 
日本の淡水魚(ナマズの仲間)
ナマズ
学名:Parasilurus asotus
英名:Japanese catfish
分布:本州,四国,九州
特徴:平野部の湖沼や流れの緩やかな河川の泥底、砂泥底に生息する。背ビレは小さく、尻ビレは長い。また、鱗はない。成魚は上あごと上あごに1対ずつ口ヒゲがある。夜行性で、主に魚類や甲殻類、両生類、貝類などを好んで食べる。昼間は石の下や岩陰に潜んでいる。
 
日本淡水魚(メダカの仲間)
メダカ
学名:Oryzias latipes
英名:Japanese rice fish
分布:日本全国
特徴:池や沼の浅い所、水田や用水路に生息する。悪環境に比較的強く、温泉や塩田でも見られ、海水中でも繁殖可能である。近年、非常に数が少なくなっている。
 
日本淡水魚(スズキの仲間)
オヤニラミ
学名:Coreoperca kawamebari
英名:
分布:本州西部,四国,九州
特徴:河川の中流域から上流域にかけて流れがゆるやかで、水草が茂った岸近くに生息する。非常に攻撃性が強く、小型の水槽に入れると弱い方が殺されてしまうことがある。
 
日本の汽水・淡水魚(ハゼの仲間)
ツムギハゼ
トビハゼ
ミナミトビハゼ
学名:Yongeichthys criniger
英名:
分布:琉球列島,西部太平洋,インド洋
特徴:河口付近の汽水域で普通に見られる。フグ毒に似た成分の毒を持つため、食用にしてはならない。
学名:Periophthalmus modestus
英名:Shuttles hoppfish
分布:関東以西の本州,四国,九州の太平洋側
特徴:主に内湾や河口の干潟に生息する。干潮時は発達した胸ビレを使って泥面を這い回り、藻類やゴカイを食べる。近年、干潟の減少に伴い、数が減少している。
学名:Periophthalmus argentilineatus
英名:Barred mudskipper
分布:琉球列島,東部インド洋,ニューギニア,オーストラリア
特徴:マングローブ地帯の泥の上をはい回り、小型の動物や甲殻類などを食べる。
ヌマチチブ
学名:Pseudogobio esocinus
英名:Gudgeon
分布:
特徴:河川の中・下流域で砂や小石混じりの川底に多く生息する。口は下向尖っており、1対の口ヒゲがある。体は薄褐色で黒斑点があり、保護色になっている。
日本の汽水・淡水魚(その他)
アカメ
マツダイ
ウナギ
学名:Lates japonicus
英名:Japanese lates
分布:高知県と宮崎県
特徴:沿岸域、河口域、汽水域に生息する日本固有種。眼が赤く光ることからこの名で呼ばれる。近年、減少傾向にあり、準絶滅危惧種に指定されている。
学名:Lobotes surinamensis
英名:Atlantic tripletail
分布:南日本,インド洋−太平洋,大西洋の温・熱帯海域
特徴:上記の海域の汽水域や湾内の深いところに生息する。英名は尾ビレが3つあるように見えることに由来する。幼魚は体を水平にして浮遊し、枯れ葉のような擬態となる。
※写真にマウスポインタを合わせると、擬態の写真が見られます。
学名:Anguilla japonica
英名:Japanese eel
分布:日本全国
特徴:河川の中・下流域、河口・沿岸域に生息する。夜行性で魚類、甲殻類、水生昆虫などを食べる。昼間は石陰に潜んでいる。産卵時には川を下って海へ出る。
 
エビ、カニの仲間
ヤマトヌマエビ ミナミヌマエビ
オキナワハクセンシオマネキ
学名:Caridina japonica
英名:
分布:日本の房総以南
特徴:日本の渓流域に分布する。透明感のある体に入った黒斑が非常に美しいヌマエビ。メスはオスよりも体が大きい。植物食性が強く、水槽内の藻類をよく食べるため、水槽の掃除役として非常に有効である。丈夫で飼育は容易である。
学名:Neocaridina denticulata
英名:
分布:日本中部以南
特徴:川の中流域や沼、水田や用水路など流れの緩いところに生息する。普段は、水草や川岸の植物の陰や石の下などに隠れている。
学名:Uca perplexa
英名:
分布:西部太平洋熱帯域
特徴:沖縄以南では比較的ポピュラーなシオマネキで、場所によって甲羅の模様などにバリエーションが見られる。
 
参考・引用資料
● 熱帯魚・水草2100種図鑑 (株式会社ピーシーズ 発行)
● 野外ハンドブック・10 魚 淡水編 桜井淳史 著 (株式会社 山と渓谷社 発行)
● 魚の図鑑@ 岩井 保 著 (株式会社 保育社 発行)
● 魚の図鑑A 岩井 保 著 (株式会社 保育社 発行)
● FishBase http://www.fishbase.org/